
【噂の発端】
数年前から、2025年7月5日(土)に巨大災害が発生するという噂がありましたが、いよいよその日が近づいてきた昨今、またネット上で大きな話題になっているようです。
この噂を初めて聞くという方も、もしかしたらおられるかもしれませんので、簡単にご説明してみます。
1999年7月に出版された「私が見た未来」というオカルト漫画が噂の発端となっています。
この漫画は、作者のたつき諒さん自身が見た予知夢について描かれており、災害や有名人の死についてなどの予知がされています。
興味をそそられたので、借りて読んでみましたが、内容自体は当たっているような、無理やり結びつけているような・・・という印象でした。
が、この本の表紙のイラストに小さく「大災害は2011年3月」と書かれていたことで、東日本大震災後に大変話題になりました。
その後2011年に、「私が見た未来」の「完全版」が出版されたのですが、そこに作者が新たに見た予知夢として追加されたのが「2025年7月5日に東日本大震災を超える規模の災害が起こる」というものでした。
さて、私達はこの予言をどのように受け止めたら良いのでしょうか?
7月5日の予言は本を売るための話題作りで、「起こるはずがない」と断言してしまう?
うーん、しかしそれもまた「起こるはずがない」という貴方の根拠なき「予言」にすぎません。
【予言者に騙されてみようじゃないか!】
話は一旦逸れますが、サティヤ・サイ・ババをご存知でしょうか?
インドの宗教指導者で、教育や医療、飲料水供給などの社会奉仕活動を積極的に行い、無料の病院や学校を設立した人物で、亡くなった際には、国葬が執り行われたほどの人です。
ちなみにインドで、大統領と首相以外で国葬が行われたのは、マザーテレサとサイババだけだそうです。それほど社会に大きな功績を遺した人なのです。
しかし日本では、手の平から灰や指輪を出すインチキ宗教家のような印象を持っている人の方が多いのではないでしょうか?
日本のテレビ局がカメラをズームにして、トリックを暴いて放送したこともありました。
サイババの功績を1つ紹介すると、慢性的な水不足や干ばつで苦しんでいた300万人が暮らす地域に対して水道を布設したことです。
総延長距離が日本列島の長さに達するほどの水道布設工事を、開始から10ヶ月という驚異的な短期間で成し遂げました。
なぜこのような驚異的なことを成し遂げられたかというと、信者の献身的な協力や、強力な組織力があったからです。
なぜサイババが献身的な信者や強力な組織力を持てたかというと、手品のような大変分かりやすい奇跡を人々に見せたからです。
水道供給は「目的」で、手品は「手段」なのです。
まだまだ教育水準が低い人々に、先生や政治家が、道徳や物ごとの道理を説いても伝わらないし興味を持ってもらえません。
難しい説法を説くよりも、目の前で奇跡を見せて自分(サイババ)に興味を抱かせ、そして自分の教えに賛同してもらい、「強制的」ではなく「自発的」に行動してもらうことができたから、驚異的なスピードの水道布設工事や、無料の病院や学校が実現できたのです。
そして知的階層の人達が、サイババの手品のような奇跡の真偽を問わなかったのは、それは単なる「手段」に過ぎないことを知った上で、彼のカリスマ性や「目的」に強く賛同したから、あれほどの大きな支援が集まったのだと思います。
ここで話は7月5日の予言に戻りますが、たつき諒さんは「助かりたかったらお布施をしろ」と言っているわけではなく、大災害に備えろと言っているわけですから、みんなで予言者に騙されてみようじゃないですか。
政府から「いつかの地震に備えて防災対策してください」と広報されても、起こるか起こらないか分からないし、ついつい後回しにしている人も多いでしょう。
でもあと約2か月後の7月5日に巨大災害が起きるのだ、起きた場合どうなるのだろう?と想像してみれば、災害の備えへの行動が「自発的」に出来るのではないでしょうか?
【最近2か月で微小地震が1300回以上頻発】
あまり報道されていませんが、山口県北部で無感地震(人体では感じることができない地震)が最近2か月で1300回以上頻発しています。
「水のような流体が地下を移動か?」と言われており、能登の地震を想起してしまいます。
また大分県や長野県でも地震が頻発しています。
日本列島は地震で形成されたような土地ですので、どこで大地震が起こってもおかしくありません。
地球科学者、京都大学名誉教授 鎌田浩毅氏によると、南海トラフ巨大地震は2030年代に必ず来る。スキップは無い。被害は東日本大震災の10倍以上と話されています。
政府発表のように「南海トラフ地震発生確率は30年以内に80%」と言われても、なかなかピンと来ません。たつき諒さんの7月5日の予言や、鎌田教授の「2030年代に必ず来る」という予測を知ると、その可能性について考え始めたり、誰かと話し合ったり、行動したりするキッカケになります。
予言を警鐘だと捉えて、大災害を迎える準備を一度本気でしてみませんか?