「稲むらの火の館/津波防災教育センター」に当社の商品が展示されています

先般、災害備蓄用生理用品等で協業させていただいている、花王カスタマーマーケティング(株)様と、花王(株)様の研修センターにて協業会議及び合宿、そして「稲むらの火の館」の見学をさせていただきました。

今回の花王カスタマーマーケティング(株)様との協業会議及び合宿は、二日間に渡り、地域社会や避難所の災害備蓄品に関する様々な問題や、避難時に新たに発生するであろう課題を一段深く掘り下げて、理解を深めさせていただきました。

また避難者のニーズに沿った新たな製品開発の検討や、災害備蓄品を取扱う事業者として、備蓄の普及啓発を社会貢献活動と並行して進める取り組みについて意見交換させていただきました。そして持続可能な社会の実現と災害に強い町づくりに貢献できるよう、共に取組みを進めていくことを確認いたしました。

ところで今回、訪問させていただいた「稲むらの火の館」は和歌山県有田郡広川町に位置し、安政南海地震の大津波から村人を救った濱口梧陵さんの功績を紹介している濱口梧陵記念館と、津波被害の実情や防災について学べる「津波防災教育センター」からできています。

記念館では、濱口梧陵さんの業績や「稲むらの火」の物語の成り立ちと合わせて津波防災に対する様々な施策などの貴重な資料がパネル展示されており、訪問される人々に防災の重要性を訴えていました。

また、津波防災教育センターでは津波の恐ろしさを体感できる模型や映画の上映及び防災に関する様々な実情を踏まえたパネル展示がありました。特に災害発生時における皆が一体となって助け合い、迅速に避難するための「共助」について具体的に提示されていることが特徴的でありました。

有難いことに、こちらの施設内に、花王(株)さまと当社の災害用備蓄衛生用品とパネルが展示されています。(関連商品HP>>

災害用備蓄品の参考品として様々な備蓄品とともに展示していただいていることに感謝申し上げます。大変励みになります。

過去の災害時には、生理用品・おむつなどの衛生用品類が不足することが多くありました。女性にとっては必用不可欠な物資にもかかわらず、女性特有のニーズや問題が十分に考慮されず、他の緊急物資に比べて優先度が低く見なされていたことが一因かと思います。

東日本大震災の経験から、災害時の生理用品の重要性について社会の認識はかなり高まったと感じますが、しかし災害避難時の衛生管理に関する備蓄は依然として不十分のようです。

過去の災害から得られた教訓を踏まえ、政府や自治体は一定の対策を講じてきましたが、現実には避難所での衛生環境が未だに確保されていないケースが多々あるようです。

例えば、消毒液やトイレ用品や口腔衛生品やウェットティッシュなどの基本的な衛生用品の不足は健康問題や感染症にもつながります。地域社会や企業や個人も自己防衛のために備蓄を行うことが大切だと感じます。

また今回の「稲むらの火の館」を訪問させて頂きました折、光栄にも崎山館長様に直々にご案内頂きまして先人の知恵を学ばせて頂ける貴重な機会となりました。

そしてこの時代には、すでに現在と同じような「応急・復旧・予防」が行われていたことと、約八百数十年前より八回発生した南海沖地震に関しましての詳細な津波の記録があることに驚きました。そしてその記録が在ったからこそ「稲むらの火」の物語が起こり、早期の避難を成し得たのだと記録の大切さを痛感致しました。

このような貴重な機会をお与えくださいました、花王カスタマーマーケティング株式会社様、「稲むらの火の館」をはじめとする全ての皆さま、また参加者の方々に深く感謝申し上げますと共に今後も、このような協業及び協力関係を礎に社会に貢献すべく精進を重ねる覚悟であります。