暑中お見舞い申し上げます

昨年より国連のアントニオ事務総長が「地球沸騰化」という言葉を使われていますが、ここ大阪も梅雨明けを境に、毎日の酷暑は天気予報士の言葉通りに「身の危険を感じる」ほどのものです。

平安時代の古より季節のご挨拶で使われている「暑中お見舞い~」を「酷暑お見舞い~」に変えても良いような気がします。どこまで地球温暖化が続くのか考えますと不安に苛まれます。

 

さて6月下旬より時候の挨拶も兼ねまして、ご訪問させていただいたり、お越しいただけたりする機会や、新しく開設した繊維再生事業部に見学や取材に来ていただけたりする機会が多く、ここ1か月ほどは多くの方々にお会いしました。

そんな中で今回は「やっぱり類は友を呼ぶなぁ」と思ったお話を2つほど書いてみようと思います。

 

1つ目は繊維関連最大手の某新聞社の方々ですが、取材にお越しいただいた2名どちらの方も本格的に歴史を趣味にされている方々でした。

取材後のことです。

当社の社章は、家紋の丸に橘に若干のアレンジを加えたものなのですが、橘の伝承の話題を皮切りに、私も稚拙ながら俄か歴史好きですのでお話が弾み、邪馬台国から大和朝廷への変遷、鎌倉時代まで白熱した論争が進み、約2時間素晴らしく盛り上がりました。

帰り際にお聞きいたしましたが、お一人の方は歴史検定1級をお持ちの方でしたし、もう一方の方からは翌日に「丸に橘」の家紋の由緒をメールで頂きました。

 

2つ目は繊維関連の某研究機関の方で、当社の新製品のデータを検証していただいている検査官の方ですが、当社の応接間の隅に子供用の昔ながらの鞠やでんでん太鼓等の玩具が置いてあるのを見付けられて、データのお話が終了すると間髪を入れずに

「御社にも座敷童子さんが来るのですか?実は私の家にも来てくださいます!」と、おっしゃられ、1時間ほど「座敷童子さん」の話題で盛り上がりました。

私は座敷童子さんにお会いしたことは無いのですが、一人で残業をしていると深夜0時過ぎに何度か廊下を足早に歩く子供らしき足音と気配を感じたことがあります。

そう私がお答えすると、検査官の方も、

「私も似たような感じです。お会いしたことは無いのですが、最初は玩具を置いていなかったので、ゴミ箱のゴミが散乱していたり、部屋の隅にあった電気のコードが部屋を斜めに横切る形で移動していたり、また閉めていたはずの箪笥の引き出しが勝手に開いていたりしまして気付きました。そして最近になって、玩具を置くようにしています」とのことでした。

続けて検査官の方は「実は家内からは『空き巣が入って、うちの家は何も取るものが無かったので、何も取らずに帰ったのでは?もしくは鼠を追いかけて入って来た野良猫じゃないの?あなたは科学的な仕事をしているのに真剣にそんなことを本当に思っているの?いい歳して大人が笑われるよ!』と言ってバカにされていますが、私は確かに、科学的に検証は出来ないけど、来てくださった!と信じている」とのことでした。

しかしながら奥様は納得できず反論が続いたそうで、検査官の方はこう返したそうです。

「パナソニックの松下幸之助さん、HONDAの本田宗一郎さん、国語学者の金田一京助さん等の著名な方が、わざわざ遠野の緑風荘まで出向いて体験したことは、そしたらどう説明するの?」

注釈ですが前述の著名な方々は「緑風荘」で座敷童子に会い、運を掴んだとされています。他にも首相を務めた原敬さん、三木武夫さん、福田赳夫さんなど。

検査官の方は「家内とは交わらない会話で終始するんです」と笑っておいででした。

そこで私も、「実際に見たわけではないですが、座敷童子さんの存在を信じています!」とお伝えし、以下のようなお話をさせていただきました。実際にお話した内容より、もう少し丁寧に書いてみます。

当社には座敷童子さんがいると信じることで、幸運が訪れるかもしれないと前向きな気持ちになれます。次に進むためのエネルギーやモチベーションを得ることもできます。また目に見えるもの以外の存在を受け入れることで、神様的な何かに見守られていると感じ、心の平安を感じやすくなりますし、感謝の気持ちや謙虚さ、自制心にもつながります。

自分自身の心の中に神様的な何かが居るか居ないかが重要なので、科学的に神様や座敷童子さんが存在するかしないかの証明は必用無いのです。

世界の多くの宗教や信仰で「神・仏はあなたと共にある。あなたの信じる心と一緒にある。」というようなことが唱えられています。まさに「信じる者は救われる」ですね。

 

今回、仕事を通じて、同じ趣味を持った方達や、話が合う方と出会うことができました。この出会いも座敷童子さんが運んで来てくれたのやもしれません。

最後になりましたが改めて暑さ厳しい折、ご自愛の程お祈り申し上げます。

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