60代こそデジタルを味方につける

【ご存知ですか?死亡最頻値】

今回のブログは、同年代に向けて綴りたいと思います。

高齢者の定義を「65歳以上」から「70歳以上」に引き上げることを検討するべきだと、政府の経済財政諮問会議で意見が出されたとのニュースを先月見ました。

現在、日本人の平均寿命は男性が81歳、女性が87歳です。しかし「平均寿命」は外れ値(例えば0歳で死亡など)の影響を受けやすいため、実際の数値を正確に反映しているとは言い難いです。

そこで最近注目されているのが「死亡最頻値」です。

死亡最頻値は、最も多くの人々が死亡する年齢を示します。

最新のデータである2020年のデータでは、男性は88歳、女性は93歳で亡くなる人が最も多いということです。

今の60代が80代になる頃には、もっと長生きの数値になっていると思います。

人生100年時代が、ますます現実味を帯びてきたと言えそうです。

 

【自分の衰えを、デジタルを使って補う】

歳を重ねると、自然の摂理で、自分の中から様々なものが減っていくような感じがします。

例えば、視力や聴力。私は数年前からメガネの度数を何回か上げました。さらに去年から、お客様とお会いする時には補聴器を付けるようになりました。

最初のうちは、補聴器をつけることに抵抗感というか、恥ずかしさのようなものがありました。しかし、それを友人に伝えると「なんで?何度も聞き返す方がビジネスでは失礼だし、眼鏡と同じで、道具を使って自分の機能を維持しているだけのことやん」と言われ納得しました。

あと最近衰えを感じるものは記憶力です。「後でやろう」と思っている事は、たいてい幾つかは忘れています。

そこで最近私が愛用しているものが、スマホの「To Do リスト」というアプリです。iPhoneなら初めからiPhone版のTo Do リストが入っていて、アンドロイドなら、こちらからダウンロード>>できます。

  

例えば、「6月8日11時、Aさんに△の件について電話する」と入力すると、8日の11時には、自分のスマホやタブレットに、この件が通知されるので、それを見て思い出して実行するという風です。自動的にGoogleカレンダーにも反映されます。

私は、このTo Do リストに、「〇〇を買う」「〇〇の件を確認する」など、思いついたそばからどんどん入力していきます。

入力のほとんどは音声で行うので、ただスマホに向かって喋るだけです。

音声入力も数年前とは違って、今のスマホは大変スムーズになっていて、ほぼ正確に聞き取ってくれます。

入力した用件を実行し終えたら、チェックボックスにチェックを入れて終了とします。

チェックを入れない限り、いつまでもTo Do リストに表示されるので、やり漏れることがないです。

このアプリを使用すれば、リストに要件を入力し終えた後には安心してその件を忘れることができるので、その分、脳のリソースを他のことに割けます。

老化で衰え始めた自分が今までと同じパフォーマンスで働けるよう、自分の衰えをデジタルを使って補っていこうと思っています。

デジタルはシニアの敵ではなく、メガネや補聴器と同じようにデジタルをシニアの味方にするのです。

 

【デジタル化して行く社会で老後を迎えるには】

また、私たちの年代ではキャッシュレスに抵抗感がある人が多いと感じます。

操作面でどうのこうのと言うより、「精神面」で抵抗感がある人が多いようです。

しかしこの先、老眼で目が見えにくくなったり、指先が動かしにくくなったりした時のことを考えると、小銭一枚一枚を財布から取り出して会計をするのは大変だと思います。順番待ちの人達からのプレッシャーを感じる時もあるかもしれません。

ですからやはり、精神面でもキャッシュレスに慣れておくのが良いのでは?と思います。

ビザタッチのようなタッチ決済ならば、クレジットカードを端末にピッと当てるだけで支払いが完了するので、スマホの操作が難しい歳になっても、苦労せず会計ができるのと思います。

まだ全ての交通機関というわけではないですが、このクレカを改札にタッチすれば切符やSuicaが無くても在来線に乗れるようになっています。

シンガポールやイギリスの電車であっても、日本円の両替や切符の購入をしなくても、タッチ決済のクレカを改札口にピッとするだけで乗車できます。

 

みどりの窓口が続々と廃止されていたけれど、苦情が多いため一旦、削減を凍結したというニュースを見ました。

しかし人手不足が進むことや、人件費が経費のなかでも最大の比率を占めていることや、子供の頃からデジタルのある環境で育ったデジタルネイティブの人口はこの先増えていく一方であることを考えれば、デジタル化が止まるはずがありません。

厚生労働省の資料によると、2035年には警備・防犯、農業、物流、建築や土木、そして、日常生活における調理や掃除といった領域などでもデジタルによる変革が起こることが予想されているそうです。

政府が発行するデジタル円も実現しているかもしれません。

「デジタルを使う人が便利になる社会」が設計され、その方向に向けて社会は進んでいるので、使う人にとってはどんどん便利な社会に、使わない人にとってはどんどん不便な社会になっていきます。

今年63歳になる私ですが、2035年には74歳になります。冒頭の「死亡最頻値」から考えても、その後もまだまだ生きねばならないようです。

約10年後、デジタル化が一層進んだ社会で心底不便を感じ、よし自分もデジタル化を頑張るか!と、ようやく一念発起しても、70代の自分がいきなりスタートするのはハードルが高過ぎます。60代で出来ないことを70代からやるのは非常に困難です。

頑張ればまだ色々と吸収できる60代のうちからコツコツと、自分をデジタル社会に慣れさせておかないと、この先どんどん不便で不自由になってしまう。

今、デジタルを拒否してはあかん。10年後、今よりもっと老化した自分が、今よりもっとデジタル化した社会で生きていかなければならないのです。だから未来の自分のためにも、デジタルを味方に付けておこう!と、なんとか頑張っています。

 

身近に教えてくれる人が居なくても、知りたいことをYouTubeで検索すれば、赤の他人が一から十まで、信じられないぐらい懇切丁寧に操作方法を動画で説明してくれていますからだいじょうぶですよ!笑

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