このたび、当社新商品のSDGsシリーズ「サスティブブランケット>>」が、泉南市観光協会が主催する「ええもん せんなんもん2023>>」の認証を取得しました。
「ええもん せんなんもん」とは、泉南市観光協会が主催するプロジェクトです。
以下、泉南市観光協会のHPより
「せんなんもん」とは、わがまち泉南市の素晴らしさを表象する商品、サービスと、それを生み出して来られた事業者の総称です。泉南市のブランドを決める大事な投票に、あなたも是非ご参加下さい!
「ええもん せんなんもん」として認証された事業者の方には、市より認定証が送られるとともに、泉南市観光協会が全面的に事業者の方々の活動を応援させていただきます。」
つまり市民投票により、泉南市のブランド「せんなんもん」に相応しい商品を選び、地域経済活性化を目的とし、「せんなんもん」に選ばれた商品を全国の消費者や事業者にアピールする支援を協会が行ってくれる制度です。
イベント会場(イオンモールりんくう泉南店)とネットで行われた市民投票での結果、当社のサスティブブランケットが全得票数の過半数をはるかに超えた票数を賜ることができました。
これもひとえに、多くの関係者の皆様のご支援やご協力のおかげと心より深謝し御礼申し上げる次第でございます。誠にありがとうございます。
今回このブログにて、改めて当社の新商品「サスティブブランケット」の開発に至ったプロセスを書きたいと思います。1月のブログ「私達を取り巻く経営環境と当社の取組みについて>>」と重複している箇所もありますが、あしからず。
現在のものづくりは複雑で、昔のように良い商品を作ればそれで良いという単純なものではなくなりました。どのようなサプライチェーンで、どのようにして作られた商品なのか、その商品のバックグラウンドまで問われるようになってきました。
チョコレートで例えるなら、日本で売られているこのチョコのカカオは、アフリカの農園で児童労働により作られたものではないか?産地の環境や生産者の健康が守られているか?企業はサプライチェーンの末端である何百何千という農家の現状を調査し、もし問題があれば改善する取り組みをしなければならない。
とまぁ、このような感じで、「サプライチェーン全体」での企業に求められる責任が年々拡大しています。
その他、企業の環境貢献や社会課題への取り組み、公正・透明な経営、それらの情報開示などが必要とされ、これらがESGやSDGsにつながります。
当社も、その重要性に気づき、地域社会への貢献も含め、社会に有形無形の利益をもたらせるように様々な取り組みを重ねてまいりました。(当社の取り組みを見る>>)
そして2022年より、環境問題に対し、当社は新たなチャレンジを始めました。
それが「ECO PROJECT>>」です。
「ECO PROJECT」は不要になった毛布や繊維くずを回収し、それらを特殊専用機で綿状に加工し、フェルトや毛布の主原料として100%再生させます。
これは世界初のサスティナブルな技術です。
そしてこの技術で蘇らせた原料で製造された災害用備蓄毛布やリネンサプライ業務用毛布が、当社の新商品「サスティブブランケット>>」なのです。
いらなくなった毛布から作られた毛布です。
従来のように焼却処分した場合に比べ、CO2の排出を大幅に削減でき、カーボンニュートラル実現へとつながります。
またサスティブブランケットは製造工程についても、本社及び工場では再生可能エネルギーを100%使用しています。
さらに当社は、製造工程はもとより、自社工場のすべての企業活動において、2030年CO2排出0に目標を定めて取り組んでいます。
また世界人口の増加により資源不足が懸念されていますが、サスティブブランケットは、いらなくなった毛布から製造されるため、省資源を実現できます。
これまでの作って捨てる「直線型経済」から使い続ける「循環型経済」(サーキュラー・エコノミー)へ世界は移行し始めています。サスティブブランケットは持続可能な社会のために、ESG・SDGsに配慮して製造された毛布です。「暖かい」や「防炎」以外にも多くの付加価値を提供する毛布なのです。
2050年カーボンニュートラルの達成は世界の目標で、世界がカーボンニュートラル実現を前提として動きだしています。
環境省は、地域脱炭素ロードマップを作っており、2025年までに100ヶ所の「脱炭素先行地域」をつくることを掲げています。
脱炭素先行地域とは、家庭や業務部門の電気使用によるCO2排出量実質ゼロを実現する地域です。(大阪府では堺市)
そして2030年には「脱炭素ドミノ」を起こそうとしています。ドミノ倒し的に一気にあらゆる地域や産業で脱炭素化を起こそうとしているのです。
エコバッグやマイナンバーカードもそうでしたが、日本人は動き出すまでには時間がかかるけれど、付和雷同だから動き出すと一気に、周りから遅れをとるまいと動き出します。
2030年以降には、脱炭素化をしていなければ商売のスタートラインにも着けない世の中になっているかもしれません。
また大企業では自社だけではなく、サプライチェーン全体のCO2排出量を把握し削減する流れに進んでいます。
脱炭素の取り組みは、地球環境のためでもあるけれど、自社が「新しいシステムの社会」で生き残るためでもあるのです。
今回、ええもんせんなんもんの市民投票で、BtoB向けの「サスティブブランケット」が最多得票数を獲得できたのも、環境問題を意識している市民の方が少なくないからだと思います。
地球温暖化による気候変動で台風が大型化しているという説もあり、ここ泉南市は2018年の台風21号で大きな被害を受けました。
今だから言えますが、台風21号が通過した後、私は工場の点検に行きましたが、倉庫2棟が全壊及び工場各所の屋根が吹き飛ばされるなど、茫然とするような大きな被害を受けました。(台風21号のブログ>>)。社員の手前、気丈に振舞っていましたが、工場の惨状を見た時には体が震える思いでした。
もう二度とあの時のような思いはしたくないので、地球環境に良いと言われていることには積極的に取り組みたい気持ちも強いです。
令和4年度の年度末が間近に押し迫り、皆様ご多忙中のことと御推察申し上げます。
本年度は誠にありがとうございました。
新年度もより一層の精進を重ねて行く所存でございます。変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますよう、重ねてよろしくお願い申し上げます。
最後になりましたが「ええもん せんなんもん2023」認証に際し、泉南市観光協会様を始めとして関係各位様や多くの皆様のご支援・ご協力に重ねて心より深謝し御礼申し上げる次第であります。