アフターコロナを見据えた経営

ここ大阪でも、新型コロナウィルスに依る2回目の緊急事態宣言が発出中です。

日頃よりブログをお読みくださっている皆様におかれましては、お変わりなくお過ごしでしょうか?一日でも早くコロナ禍が終息へ向かいますことをお祈り申し上げますと共に、コロナ予防に最大限の注意を払いながら、日々ご自愛の程を重ねてお願い申し上げます。

 

さてコロナ終息については神のみぞ知るところでしょうが、ワクチン接種も具体性を帯び始めた現在の状況を見ると、明けない夜は無い!夜明けも間近!という思いに駆られ、アフターコロナについて日々思考を巡らせていますので、少し書いてみたいと思います。

 

<人材確保のチャンス>

タクシー会社のMKグループは21年度、例年の2・5倍に当たる計2千人を正社員として新規雇用する予定だそうです。

当社でも、さまざまな業界が人員削減を進めている今だからこそ優秀な人材を獲得するチャンスだと思い、現在積極的に採用を行っています。採用ターゲットも、若手から幹部候補まで多様性を持たせています。

20年12月より5名の増員計画を掲げ、現在までの約2か月間で4名の方を採用いたしました。

これまで日本は何度も景気循環を経験して来ました。

景気低迷が続くと先行きを考えて、企業は人材採用を控えたり人材削減したりしてコストカットを行います。しかしそうした企業では景気好転後、人材確保に困難を極め、人員が追いつかずにビジネスチャンスを多く逃がしたという話をよく聞きます。

当時はそれが最良の施策だったとは思いますが、結果的には機会損失で苦い思いをした会社を実際多く見てきました。

景気循環の周期の長さや、景気拡大の高さ、景気後退の深さはその時々で違いますが、「景気後退→不況→」の時期の後には「→回復→好況」の時期が来るのが経済ですので、「明けない夜はない、夜明けはそんなに遠くない」との思いで、中長期的な投資という視点で、人材育成期間を考慮して、昨年末から人材採用を進めています。

 

<企業の平均寿命は、どんどん短命に>

米国の株価指数S&P 500に選ばれた大手企業500社の平均寿命は、50年前は50年だったそうです。それが今では約12年だそうです。

それだけ時代の変化はとても速く、技術革新によって今日必要とされている商品やサービスが1年後には誰も必要としないかもしれないですし、今日最新の技術が1年後には古い技術になっている可能性だってあるのです。今、必要とされている会社が1年後には社会から必要とされない会社になっている可能性もある時代です。

企業も時代に合わせて変容し続けなければ、時代遅れになってしまいます。

既存の事業を深化させながらも、それと並行して常に「時代に合わせた新しい商品やサービスや事業」にチャレンジして行かなければ、企業が持続し続けるのは難しい時代になったと感じます。

しかし大企業と違い、当社のような中小企業は投資や開発力には限界があります。

0から1を生み出すのではなく、当社の既存の設備・施設・技術・組織能力・商品・サービスを有効活用しながら、それらを様々組み合わせたり、この世にある既存の何かと組み合わせたりすることによって、身の丈に合った投資規模の中で、付加価値の高い新商品やサービスの開発が可能だと信じ、たえず取り組み続けています。

社員達にも「ありとあらゆるチャンネルを駆使して出来る限りの情報収集をしろよ。失敗してもいいから良いと思うことはチャレンジしていこう」と伝えています。

 

<もはやSDGs・ESGに取り組まないことがリスク>

社会貢献したい・したくないとか、そんな問題ではなく、世界はすでにこのルールで動き出しています。SDGs・ESGに取り組まない企業は、社会的責任を果たしていない企業と判断され、大企業からは当然相手にされなくなるでしょう。この取り組みが更に拡大して行けば(拡大すると思います)、一般のお客様からも、求職者の方たちからも相手にされなくなると思います。

当社では様々な取り組みを行っていますが(くわしく見る>>)、地球環境のための新たな取り組みとして、自社で発生した廃段ボールを自社の社用封筒に再利用することを検討しています。

銀行系のコンサルさんから頂いたお話で、再利用なので若干のコストアップは否めないですが、こういった小さな取り組みでも、いくつもコツコツ積み重ねることで結果に繋がって行きますし、またそれに関連する新しい会社様とのお付き合いを始める事によって情報量も増え、さらに何か協働できる新たなビジネスのアイデアが生まれる可能性だってあるかもしれません。

 

大変遅ればせながら、ついに私も2月2日から、てんやわんやのリモート会議デビューを果たしました(笑)