凡事徹底

2021年(令和3年) 新年あけましておめでとうございます。 

旧年中は格別のご厚情を賜り誠にありがとうございました。本年も、より一層精進を重ね尽力して参る所存でございます。相変わらぬご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

さて今年は「凡事徹底」をスローガンとし、全社を挙げて取り組んで参ります。

「凡事徹底」とは、なんでもないような当たり前のことを徹底的に行うこと。

または、当たり前のことを極めて、他人の追随を許さないことなどを意味します。

経営の神様・松下幸之助さんは、松下政経塾で凡事徹底の重要性をお話されていたそうです。

松下政経塾といえば、日本を立て直す人材の養成を目指した塾で、実際に国会議員や企業経営者など政財界に多くの人材を輩出した塾ですが、そのような非凡な才能を持っている優秀な人材相手にも、いかに凡事を徹底することが人として重要なのかを松下幸之助さんはお話されました。

人として当たり前のことがしっかり出来る。そういう安定した土台があってこそ、その土台の上に、次のステージの積み木を重ねて行っても崩れないのであって、基本こそが一番大事だということだと私は解釈しました。私が学生時代のそのすべてを捧げて取り組んだ柔道に関しても基本(打ち込み)練習こそが全国優勝の未来に続いている道だったと、のちに分かることになりました。(諦めず気が遠くなるまで繰り返す!>>

 

凡事の一例をあげてみます。

以下は、どれも誰でも出来る凡事ですが、徹底的に行ったり、他人の追随を許さないほど行おうとすれば、それなりの根気と覚悟が必要だと思います。

時間を守る。納期を守る。掃除をする。笑顔で挨拶する。体調管理をする。

3コール以内に電話に出る。ミスが無いよう再確認する。分かりやすく伝える。相手の話をしっかり聞く。事前に計画を立てる。優先順位を考える。ゴミを拾う。

今なら「感染対策をする」も凡事に入るでしょう。

以下は、どれも些細なことですが、ほんの数回でもやってしまうと心証が悪く、いい加減な人に見えてしまいます。

使ったものを元の場所に戻さない。脱いだ履物を真っ直ぐ揃えない。ポケットに手を入れたまま話をする。自分のデスクの整理整頓が出来ていない。制服やスーツをきっちりと着ない。配慮の無い表情。遅い返信。お礼を言わない。

凡事の中で私が特に大切にしているのは「掃除」ですが、掃除が持つ「力」や「効能」については過去に何度もブログを書いて来たので、ご参照いただければと思います。

一つ一つはなんてことない事ですが、しかし凡事を徹底し継続していくことにより、意識せずに自然と出来る「習慣」になり、社員のみんなが凡事徹底を身に付けてくれることによって、その真面目さや清潔さみたいなものが、会社の風土や文化にもなって行くと思います。

逆もまた然りで、「大したことじゃないから」「小さいことだから」と凡事をお座なりにし、そのお座なりを見過ごし続けてしまうと、それが会社の悪い風土や文化を作ってしまうこともあるでしょう。

 

大企業のようにズバ抜けて優秀な研究者や営業マンや開発者や管理者や経営者がいるわけではない、うちのような田舎の中小企業が生き残っていくには、当たり前のことをキッチリ当たり前に出来る真面目さと、そこから生まれる「信頼」が絶対に必要です。

私自身まだまだ至らないところが多くあります。だからまず私が徹底して社内の先頭に立って社員の見本となるべく、「凡事徹底」を実行していこうと思っています。

言葉の意味の通りに誰にでもできる当たり前のことが「凡事」ですが、『誰にでもできる当たり前な平凡な事柄を、誰もが真似できないくらいに徹底して今年は先頭に立って継続して行こう』と思います。

 

<掃除関連ブログ>

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<お知らせ>

【2年連続】東京商工リサーチ刊行の優良企業完全情報誌「ALevel(エラベル)」2022年、関西版(L57ページ)に弊社が掲載されました。

2年連続で掲載していただく事になり、大変光栄に存じます。

これも皆様のご支援ご高配の賜物と心より感謝申し上げます。

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