4月16日に緊急事態宣言が全国に出されました。
近隣にある関西空港では、国際線の発着が0件の日もついに出始め、心なしか町全体が静まりかえっているような雰囲気です。
しかし当社が運営するサービス付き高齢者向け住宅フラワーホームでは、昨年の11月に(当時の様子を見る>>)スタッフと入居者様とが一緒に植えたパンジーやマーガレットが満開を迎え、当サ高住の開設記念植樹として植えさせていただいた花水木と花梨がつぼみの膨らみを増してきました。
月並みなお話ですが、豊かな自然環境に恵まれた日本では、年間を通して季節の移り変わりを味わうことができます。
厳しい冬を乗り越えた先には必ず花の咲き誇る季節が訪れます。
人類はその歴史においても、天変地異を「畏敬と畏怖の念」で受け止め、経験と英知を結集して何度も乗り越えてきました。
必ず今回の世界的な新型コロナ感染症の広がりも、人類の英知で乗り越えて行くと信じます。
今私達に出来ることは、それぞれの立場で最善を尽くすことです。
その内容は、不要不急の外出を自粛することや、感染拡大を防止する取り組みなどを行うことでしょう。
私も日々、従業員と一緒に、感染拡大に対する取り組みをアップデートさせて行っています。(新型コロナウイルスの感染拡大に対する当社の取り組みについて>>)
さて今の私たちの社会生活は、それぞれの職種や立場で自分の役割を果たし、物やサービスや金銭をお互いに提供し合い報酬を得るという「取り引き」の社会のように思われがちで、実際にそうなっているのも事実ですし、そうおっしゃられる方も周りにおられます。私も経営者ですので、それを否定しません。
しかし、見方を変えると、物やサービスや金銭を提供し合うということは、たとえ報酬が絡んでもお互いの「支え合い」であり「助け合い」であると思います。
そこには「ありがとうございます」という「感謝の心」が必要であり、社会という「つながり」の中でお互いの行為や役割を、好意をもって受け止め、尊重し合うことが大事なのではないのかなと最近特に感じます。
どんな事でも、自分一人で「つながり」とは一切関係なく、何もかも自分一人でやり遂げたという事はほとんど存在しないと思います。そう考えると謙虚になれますし感謝を忘れずにいれると思います。
京都大学IPS細胞研究所所長のノーベル賞 山中伸弥教授を始めとするさまざま学者の方々や専門家の方々の情報発信にもあるように、今回の新型コロナ感染症との戦いは、人類が必ず乗り越えて行くと信じますが「先の長い戦い」になると思います。
新型コロナのせいで、人々の暮らしは突然大きく変わりました。
あれも出来ない、これも出来ないなど、不平不満が募ると思います。
しかし、こんな時だからこそプラスの面に目を向けて、どんな事も当たり前と思わず、感謝の気持ちを持ちながら、身近な人々と協力し合いたいと思います。
身近な「つながり」も幾度も重ねていけば、その先の「つながり」に続き、そして日本から世界に繋がっています。
世界が協力して、新型コロナ感染症と闘わなければならないと思う次第であります。