日の丸・君が代のイメージを変えませんか?

今月の11日は建国記念日でした。

最近、国民の祝祭日に「日の丸」の旗をほとんど見かける事が無くなったように思います。私が子供の頃には祝祭日になると町のあちこちで日の丸の旗をよく見かけました。商店街や店舗、個人宅の玄関前でもよく掲げられていました。また小学校には国旗掲揚台があり様々な式典での掲揚はもとより、講堂の正面には日の丸の旗が額に入れて飾られてあり、校長先生が演壇に上がられる様な式典の始まりには君が代斉唱は当たり前のことで、「日の丸や国旗の強制をするな」というような昨今の議論も皆無だったように記憶しています。

 

さてそれでは最近、なぜ日の丸を見かけなくなり、君が代を聞かなくなったのでしょうか?

まず思い浮かぶのは、ずばり単に、日の丸や君が代に対してのイメージが「嫌悪感」とまでは言いませんが少なからず悪いからではないかと思います。

その原因はさまざまな要素が複合的に関連していると考えますので、羅列することをあえて避けますが一つ挙げるのならば、日の丸や君が代が、「軍国主義」=「戦争」=「恐怖」へとナーバスなイメージに繋がって行くからではないでしょうか。

先般、「会社の玄関に日の丸の旗を掲げて、朝礼で君が代を斉唱しようかな」と従業員に冗談半分で言ってみると、「そんなことしたら今の時代、従業員募集しても人が集まらなくなり、お得意さんも順番に離れていきますよ!」と返って来た次第です。

私は戦争反対ですし、個人よりも国家を優先するナショナリズムな考えはありません。ただ単純に自分が生まれた国である日本が好きなだけですが、自分の国の国旗や国歌を身近にすると、人が離れて行くなんて悲しい限りです。

 

また別に、日の丸を見かけない原因は「日本国民の愛国心が薄れて来たからだ」という意見もよく聞きますが、そうでしょうか?

愛国心を表に出す機会が昔に比べて少なくなっただけで、それぞれの心の奥底には愛国心は在ると思います。

例えば、今も昔もスポーツ全般(私の場合は柔道でした)をする者にとっては、日の丸を胸に海外選手と戦うことは最高の憧れですし、オリンピックやワールドカップの中継を見ても、応援している観客の皆さんは、ニッポンコールと日の丸の旗の嵐であり、勝てば君が代の大合唱ではないでしょうか。日本人が海外で受賞したり活躍しているニュースを聞いて喜んでいる人は大勢います。日本の活躍を嬉しく思うのは愛国心が在るからでしょう。

 

そこで提案ですが、過去の戦争で日の丸や君が代を道具にしてしまいイメージを悪くしてしまったのならば、今度は皆でイメージを良くする行動を取って行けばよいのではないかと思います。

例えば昨今、日本全土で発生する自然災害等の現場において御活動くださるボランティアの方に日の丸のシールをお配りして、胸や背中ににつけて活動を行ってもらうようにすれば、「日の丸」=「共助」の象徴となってイメージも上がっていくでしょう。

紅白のような歌番組で歌手が国歌斉唱するのも良いと思います。余談ですが、君が代の音程は、どんどん高くなって行くので、歌手の方でも上手に歌うのが難しいそうです。難しい曲である君が代で、歌手が技術を競い合う様子を鑑賞するのは楽しそうです。

 

「軍国主義」や「戦争」がよくないのは勿論です。

しかし君が代を歌ったり日の丸を掲げたりすることと戦争云々やナショナリズムとは切り離して考えなければならないと思います。

もうすぐ平成が終わります。

世の中は、どんどんグローバル化して行きます。

そんな時代だからこそ、次の時代の子供たちにも自分の国を好きでいて欲しい、日の丸や君が代にも良いイメージを持って欲しいなと思います。