2019年 新年あけましておめでとうございます。
旧年中は格別のご厚情を賜りありがとうございました。本年も、より一層尽力をしてまいりますので相変わらぬご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
さて、当社の本年の所信ですが、ESG課題へ取り組んで参ります。
ESGご存知でしょうか?
過去、企業は短期的な財務評価に固執するあまり、無理な事業展開を強行して環境汚染・労働問題・不祥事といった周囲との軋轢を引き起こし、結果として企業経営に致命的なマイナス影響を及ぼす事態が数多く発生しました。その反省として、持続的成長を目指す上で、企業経営において非財務のESGにも目を向けるべきとの考えが世界的に普及し始めています。
ESGとは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)の三つの言葉の頭文字をとったもので、企業の長期的な成長のためには、ESGが示す3つの観点が今後ますます必要になりそうです。
現段階での当社の取り組みは以下です。
■環境面 Environment
<認証、認定>
ISO 14001環境マネジメントシステム認証取得、 (財)日本環境協会エコマーク認定取得、PETボトルリサイクル推奨マーク取得、大阪府リサイクル製品(なにわエコ良品)認定取得、大阪府登録廃棄物再生事業者(古繊維適正処分事業者及び製造加工工場)
<CO2排出量削減&省エネルギー>
太陽光発電導入、カーボンオフセット、環境省「Fun to Share」へ参加、全社完全LED化、Noマイカーデーの実施等
<資源の有効活用>
再生繊維を使用した商品の製造、使用済毛布のリニューアルパックシステムを構築、業務で使用する紙製品は全て再生紙を使用等
<化学物質等の環境負荷低減>
次亜塩素酸水を使用したクリーニングを導入
■社会面 Social
<品質マネジメント活動>
ISO 9001品質マネジメントシステム認証取得
<ダイバーシティ>
重度障害者多数雇用事業所の認定取得、高齢者の雇用、入居者様アルバイト制度を構築
<働きやすい環境・人材の育成>
社会保険制度の適正運用(全国労働保険事務組合連合会 大阪支部より表彰歴あり)、従業員の資格取得サポート制度、業務改善及び優秀開発提案者への表彰制度等
<社会貢献>
年に2回150名規模の泉南市グラウンドゴルフ大会を開催、各種スポーツ大会・地域イベント協賛、各種寄付(日本赤十字社大阪府支部より表彰歴あり)、中学生の職業体験学習の受け入れ等
■企業統治面 Governance
決算書の公開、財務のチェック体制(外部金融機関)、弁護士・税理士・コンサル等との顧問契約、社長直行便ポストの設置(匿名での内部通報や意見書の提出が可能)、専務取締役及び常勤監査役がコンプライアンスマネージャーとして日常業務を監査等
実は恥ずかしながら私がESGという言葉を知ったのは最近なのです。
地球の環境問題、社会貢献、労働環境の改善、情報開示、公正・透明な統治体制など、その一つ一つが企業運営にとっておろそかに出来ない課題である事は理解していましたが、それらを一まとめにした言葉 (ESG) があった事は知らずにいました。そして、ESGが企業の価値を測る新しい評価項目として関心を集めていると、遅ればせながら知った時には、「当社の次の未来を決めるのはこれだ!」と体に電流が走りました。
当社の企業理念である三方良し(お客様の満足・従業員の幸せ・社会貢献)の実現の為に、すでに行っていた取り組みの多くが、そのままESGに繋がるのです。ESG評価を上げるために1からスタートを切らなくても、知らないうちに、すでにコースを走っていたのです!
しかし、売上高や利益など過去の実績を表す財務指標で企業が評価されるのが今現在の本当のところだと思います。
けれども、これから先は分かりません。もっとESGが浸透すれば、国からの補助金や、金融機関の融資、取引先の選定などの際に、中小企業も財務指標よりもESGで評価されるようになるかもしれません。
ESG、平たく言えば三方良しです。三方良しについては、このブログで何度も書いて来ましたし、当社の企業理念です!気づかぬうちに自然に、世界の流れと同じ方向を向くことが出来ていたようです。
しかし、まだまだここからです。経済的なメリットを得られる事業としての社会貢献活動は経営者のマネジメント力が問われるでしょうし、まだまだ手探り状態ですが、100年先も持続可能な盤石体制の企業を目指して、ESGに取り組んで行く覚悟です。
ところで私は年末のブログにも書いたように自己革新の最中なのですが、「志は高く頭は低く」の一端として、今年からブログの書き方を変更してみました。
今までの「~である」から「ですます調」に変更してみたのですが、皆様いかがでしょうか?