我田引水だった25年前の恥ずかしい自分を、否応なしに思い出すことになった再会があった。
最近、不動産の仲介に関する社用の案件があった。
人を通じ、社用でお会いしたその人は、25年前にちょっとした行き違いから、罵り合いと言っても過言ではない言い合いを行ったAさんであった。
Aさんは当時お勤めだった会社を変わられており、当社も社名を変更していた関係で、お互い再会の瞬間まで全く気付かなかった。
25年前の私は若気の至りもあり、積極的な野心もあり、何事においても物事を強引に進める事が多かったように思う。しかし当時はまだ会社も不安定で、若い経営者だったこともあってイニシアティブを取られまいと強気で前に進むしかなかったのも、恥ずかしながら事実である。
しかし25年という歳月は都合がいいものである。会談当初は若干の気まずさもあったが、罵り合った過去が嘘のように、わだかまりなく歓談させて頂くことが出来た。
Aさんとの偶然の再会は、我田引水だった過去の自分との再会でもあった。
気が短く、口が悪く、太く短く生きるのが男の生き方だと勘違いしていた若い自分。そんなアホな自分を思い出していたら、頭に浮かんで来た言葉がある。
「気は長く、心は丸く腹立てず、口慎めば命長かれ」
そして今現在を省みても、これら全てに配慮しながら謙虚に生きているかと問われれば否である。だからこそ、この偶然の再会を、単なる偶然で終わらせてはいけないと感じる。この再会は、経営者として自分を磨くための啓示なのかもしれない。
「気は長く、心は丸く腹立てず、口慎めば命長かれ」
来年はこの言葉を私個人の所信として自己革新を進めて行こうと思う。
会社としての所信は新年第一号のブログで書くつもりである。
本年もたいへんお世話になり誠に有難うございました。心より深謝申し上げます。
来年も弊社社員一同、業務に精励してまいりますので、変わらぬご厚情を賜りますよう、伏してお願い申し上げる次第であります。
皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。