仕事でもスポーツでも趣味でも、モチベーションを保ち続けるのは、すごく難しいと思う。
母校の後輩の、柔道でオリンピック金メダリストに3度なった野村忠宏氏や、オリンピックに5度出場して全て入賞した谷亮子氏のように、長期間に渡り第一線に立ち続けられる人は、天才という才能だけではなく、モチベーションを保ち続けるのが特別上手いのだろう。言い換えればその方法を会得しているのだろうと感じる。
今回は、私なりの、モチベーションが落ちた時の対処方法をいくつか書いてみたい。
疲れた時
私の場合、モチベーションが落ちる原因で一番多いのが、寝不足や、体力的に疲れた時である。そんな時、「今日は何もやりたくない!」「何をするのも面倒くさい!」「あぁ!しんどいな!」という思いが頭をもたげてくる。
こんな時は30分ほど、携帯の電源も切って、たとえ仕事中であっても車の中で迷わずに寝るのである。たとえ短い睡眠時間であっても、かなりリフレッシュ出来、やる気にスイッチが入る。
失敗した時
物事が予定していた計画通りにいかなかった時や、失敗した時は、そのことを引きずってしまいモチベーションが落ちる。
やる気が起こらず、しかしながら渋々仕事を続けるが、すぐにモヤモヤした感情に支配されて、目の前の仕事がなかなかはかどらなくなる。
こういう時は、仕事の手を止めて、まず徹底的に後悔してみることにしている。
全神経を集中させて後悔するのである。
あの時にこうしていれば!?あぁしていれば!?と思考を巡らし、自分自身を責め続ける。自分を、別の自分が重箱の隅を楊枝でつつくぐらいまで糾弾する。そしてその糾弾に一つ一つ丁寧に回答する。すると上手くいかない原因が掴めてくるのである。
今スグ出来る修正は何か!?今スグとれる行動は何か!?と自分に問い掛けているうちに、思考は「失敗」から「未来」へと移り、やる気が回復するのである。
なかなか成果が得られない時
頑張っていても、なかなか具体的な成果が得られない時は、モチベーションが落ちる。
頑張っているのに成果が得られない理由の一つは、その目標が大きいからである。
この場合の解決方法は目標を小さくすれば簡単に回復できるわけだが、私の場合は経営者という立場上、一度決めた目標について、簡単に下方修正出来ない。(手段については、たえず見直しする。)
社員が頑張っているのに、なかなか成果が得られずモチベーションが落ちていると判断した時には、私は目標を小さく分割して報奨金を設けるようにしている。
例えば当社のリラクゼーション事業部ではエステサロンを運営しているので、それを例に出して説明してみる。
『半年後までにエステサロンの新規顧客を20名増やす』という目標を立て、最初の1か月目では0名で、社員のモチベーションが下がっている場合。
残りの5か月で20名を割ってみる。つまり月毎4名×5か月という目標にする。そして月の更新に拘らず、たとえ月がまたがっても4名達成ごとに報奨金を設けるのである。
このように分割した目標で成功体験を積めれば、自然にモチベーションは持ち直し、加速度的に上がってくる場合が多い。