早いもので、今年も残り約3週間。
忙しいながらも、まずまずの師走を送っているが、実は今年の秋はトラブルの連続であった。
まず、毎日のように電化製品が故障した。
故障したものを挙げてみると、事務所の監視カメラ、掃除機、空気清浄器、換気扇、LED電球複数、投光器、カーステレオetc・・・
工場の機械も連続して故障した。
故障した製品の対応に追われる中、毎週のように知人の訃報が入った(3名)。
私自身の注意力も低下していたようで、初めて訪れた土地で車を脱輪させてしまった。同じようなことが社員にも起こった。
両親が相次いで入院した。(現在どちらも退院し快気)
そして私自身も皮膚疾患と背中の痛みが、なかなか治らなかった。
イレギュラーな出来事が続くと嫌なものである。「神社かどこかでお祓いをしてきたら?」と冗談とも本気ともつかない進言が出るほどの有様であった。
しかしもちろん悪いオバケの仕業なんてわけもなく、1つ1つを分析してみると、特別なことが起きたわけではなく、長期的なスパンで考えると誰の人生にでもほぼ確実に起こりうる御馴染みの出来事ばかりである。
それがたまたま今回の場合、短期間に集中して起こっただけである。
運気のバイオリズムは誰にでもあり、幸運な時も低迷する時もある。一生という長いスパンでも、一年、一か月、一日という短いスパンの中にも、幸運な時も低迷する時もある。
あぁ今、運気が低迷しているなと感じた時には、ジタバタしないことである。動揺したり騒ぎ立てたりせず、落ち着いていつも通り、淡々と過ごすのが一番である。
初代「立花屋」の経営者であった私の祖母が、
「そんな時はな、川の底にじっと身を隠して、水面の激流をやり過ごすことが一番や」
と話してくれたことがあった。
また、こんな時は、「警告の時期」と捉えて、予防措置や善後策を講じたり、保守・点検作業を今まで以上に慎重にするなど、次にイレギュラーな出来事が発生した時の為の備えを固めるようにしている。
秋の終わりと共に、激流の日々も去った。
忘れてはいけないのは、あのような運気の低迷期にも、同じ数だけ「幸せな良い出来事」も起こっていることである。
私は経営者として常に感謝を持ちながら、いかなる時でも落ち着いてジタバタすることなく、起こってくる出来事や出逢う人や物に、しっかりと、きめ細やかに、誠意を持って向き合って行こうと改めて思った次第である。