「絶対無理だ」と最初から決めつけてしまい、本気でプランニングすることもなく、言い訳を考える事からスタートを切り、結局なにも挑戦しないまま、受け身の日々を只々送ってしまう、
そういう時期は、出来事の大小は別にして、時間や体力、精神状態等の如何によって、誰しもこのような状態に陥ることは、スーパーマンでもない限り、現在を生きる通常のホモサピエンスなら必ずあるだろう。
私自身も克己心を持ち、日々精進を目指しているつもりではあっても、受け身で後ろ向きになってしまう日々があることも事実である。
ところで、我々ホモサピエンスは創意工夫を凝らしながら、環境に対する適応性の高さを持って、これまで地球上において、幾多の種に対して自然淘汰を繰り返しながらも、疑いようのない事実として、地球上で最も支配的な種として繁栄を謳歌してきたという歴史がある。ということは誰もが本能的に、迫りくる物事に対する解決能力を最大限持ち合わせているということである。
しかし現実には、世の中があまりにも便利になり過ぎて、その解決能力や適応力が退化し、有るものを有るようにしか使えない、言い方を変えると、閃きが無く応用力が失われてしまっているホモサピエンスが増えてきているように思う。
その結果、違うステージに一歩踏み出すことに、必要以上に恐れを抱いている人が多いような気がする。
考えてみると何かに挑戦を試みた時に、失敗したときのショックは、たしかに大きい。
しかし挑戦を避けていては、成長は無い。
最終的に、その挑戦が失敗に終わったとしても、その経験から得るものはある筈である。
どうせなら失敗を恐れず、「よし!!やってみるか?」というくらいの気持ちで何事にも挑戦して行きたいものである。
ところで、何かを始めようとする時や挑戦しようとした時には、まわりからの反論が決まって沢山あるものである。実際、私がフラワーホームを開設しようと計画を始めたときにも、親身な反論からネガティブな反論まで様々あった。
そしてその時、反論があるということは、自分自身また自分自身が立てた計画がまだまだ未熟なのだと考えて、かなり悔しく思った。
しかしその反面、反論と同じ数だけ賛成してくださる方もあり、特に、師匠である東建コーポレーション株式会社 左右田鑑穂社長は、私の話を聞き終わると同時に、「よし判った!一緒に勉強しながら進めよう」と言ってくださり、平行して東建社内にプロジェクトチームを立ち上げ、設計から運営に至るあらゆる分野のスタッフを派遣してくださった。(詳しく>> )
当社のメインバンクである南都銀行様も、すぐに支援を約束してくださった。
それらが、私の最大のパワーの源になったことは言うまでもない。
不遜な言い方になってしまうかもしれないが、
冒頭で書いたような受け身ばかりの人生を送っている人は、「他人の挑戦」についても後ろ向きで、マイナス思考にただ漠然と、「どうせ無理だろう!?」と否定することから入ってしまう事が多いのではないだろうか?
逆に、人生を挑戦し続けている人は、「他人の挑戦」についても寛容で、「どうすれば、その挑戦が成功するか」から入る事が多いのではないだろうか?
マイナス要素を挙げて否定するのではなく、マイナス要素を挙げて、どうすればそれがプラスに転じ、その挑戦が成功するかと思考を巡らせる。
人生を挑戦し続けている人から発せられる言葉は前向きで、聞いているこちらまでパワーが沸いて来る。
自分自身も命ある限りそうでありたい!
企業経営にゴールはない。
ということは、歩み続ける限り、企業の挑戦は永遠に続くのである。