2016年4月マグニチュード7の巨大地震が熊本を襲った。
21年前の阪神淡路大震災の時と、ほぼ同一規模だという。そして東日本大震災からわずかに、まだ5年しかたっていない。
自然の驚異は現代科学を以てしてもほぼ予測が出来ないと言って過言ではないだろう。
今も熊本県内には5千人以上の方が避難生活を余儀なくされている。
当社からも取締役が被災家屋のがれき撤去のボランティアに参加しに行き、またタオル400枚を避難所に寄贈させて頂いた。
ところで今まで九州・沖縄地方は大きな地震はまず起こらない地区だと言われてきた。
地震よりも台風の通り道であることの方が切実で、自然災害に対する対策にしても、建物の耐震設計よりも、耐風・対雨設計が優先されてきたのが現実である。
しかし想定外の大地震は起こった。
<事業での想定外>
事業を営んでいると想定外の事は必ず起こる。
とくに新規事業においては、小さな想定外の出来事が数多く起こる。
フラワーホームから例を一つ上げれば、入居者様が独断で共用スペースの冷房を切ってしまい、窓を開けた。その日は風が強い日だったので、廊下の額が何枚か落ちて割れた。
書いてしまえば数行のことなのだが、それで熱中症になられては大変だし、割れたガラスを誰かが誤って踏んでしまえば大変である。
冷房を切った入居者様にお話しを聞くと「今日は風があるから窓を開ければ涼しいし、施設の電気代の節約になると思った」とのことであった。
そのお気持ちは大変有りがたく、嬉しかった。
しかし小さな出来事(冷房を切る)から大きな出来事(熱中症になる)を起こさないためには、現状を改善する必要があった。
例えば見回りの回数を増やす、熱中症の危険の周知を図るなど。
まさに毎日がこのような経験の積み重ねで毎日が成長である。
サ高住の運営を開始する前から事前リサーチや想定を行い、リスクマネジメントをしているが、「想定すらしていなかった」というような事が、いつか起こらないとも限らない。
しかし想定する努力を怠らなければ、防げることも多くあるだろう。
「大事は小事より起こる」のことわざのように、自分の知っている小さな問題を見て見ぬふりをしていると、 知らない間にそのことがきっかけとなり、とても重大な問題を引き起こしてしまうことになりかねない。
<見て見ぬふりをさせない>
見て見ぬふりをさせないためには、社員スタッフ一人一人に当事者意識を持たせる必要がある。
そして問題について言い出した人が損をすることがない環境を作る。
問題を先送りせず、スグ解決するという風潮を作る。
社員スタッフみんなの頑張りに深謝すると同時に、毎日確実に進歩していく会社を目指し、邁進して行きます。