健康という責任

周りの皆に、「まだ、そんなものを使ってるのか!?」などと馬鹿にされながらも、約4年半に渡り使い続けていたガラパゴス携帯が先般ついに壊れ、

そして遅ればせながら、私もようやくスマホに買い替えることになり、やっと世間のデジタル化に追いついた。(笑)

実は先んじてスマホに買い換えた同年代たちからは、端末操作が上手く行かず

「壁に投げつけそうになるぞ」とか「床に携帯をおいて足で踏みつけそうになったぞ」などと脅されていたので、先入観が先走り、ただ単に「端末の操作を覚えるのが邪魔くさかった。」というのが古い携帯を使い続けていた理由である。

やっぱり実際に買い替えてみると皆が言う通り、慣れるまでは悪戦苦闘した。

しかし、それとは反対に良い面もあった。

私のスマホには便利なことに万歩計が内蔵されていたのである。

何事にも凝りやすい性格の私は、この機能を見た瞬間にヤル気に火が付いた。

その日以来、最低でも健康のために一日5,000歩(目標は一日10,000歩)以上は歩こうと心に決めた。

 

ところで私は、若いころから怪我は多かったが、特に大きな病気らしい病気はあまりした記憶がない。どちらかと言えば子供の頃から少林寺拳法や柔道で体を鍛えてきたという自負もあり、体力と健康には自信があると思って生きてきた人間である。

それでも50歳を目前にした頃から、健康について幾ばくかの不安を抱くようになった。

というのも、たとえ健康自慢の達者な方々であっても、やはり50歳を越えたぐらいからガンや脳梗塞・心筋梗塞・糖尿病等の成人病を患う様子を多く見てきたからである。

40代のうちは簡単な健康診断で済ませていたが、もっと精密な検査をする人間ドックを受ける必要があるのではないか?と考えるようになった。また、そう考えていたタイミングに知人から、会員制で中間検査や簡易検査も含めると約3か月ごとに検査するプログラムが組まれている健康管理クラブの存在を案内された。

そしてその健康への不安を払拭すべく入会を決意して、定期的な健診を受けるようになったのである。

 

近年になってようやくであるが、健康というものが一番大切だと年齢と共に心から思えるようになって来た。

万が一にでも私の身に何かあったら、お得意様をはじめ、スタートを切ったばかりの「新規事業 フラワーホーム」の計画や社員・関係者の方を含め、当社に関連するすべての方に多大な迷惑をおかけすることになるであろう。

今のところ加齢による血糖値の高さは若干あるが、さほど気になるところは無い。念のため遺伝子検査をしたが遺伝的な糖尿病リスクも無かった。

しかしそれでも年齢的に50歳を超えると油断はやっぱり禁物である。

健康管理はどれだけやっても、やり過ぎということはないはずである。

そのためにも毎日、最低5,000歩は歩くことを心掛けて、(まだ打ちっぱなし2回とハーフで回っただけであるが)約25年ぶりにゴルフも再開した。

 

経営者という立場にある自分自身にとって、健康であるということは「果たさなければならない最低限の責任の一つ」だと、この頃になって強く思うようになった次第である。