私は、PDFを天地が逆向きのまま添付してしまったり、洋服のデザインをよく確認しないまま購入し自宅に帰れば全く同じ服を持っていたなど、人並み外れた大雑把な部分もあるが、自分の拘りがある部分については、大変な神経質である。
特に掃除については病的に神経質で、
1か月に何度も空気清浄器やエアコンを分解掃除するし、1日に何度も窓ガラスや机の上を拭く。
「あっ!玄関の前の草が伸びている」と気づき、それが気になりだすと、いても立ってもいられなくなる。
事務所に落ちている髪の毛1本を発見し、それが気になりだすと、どんなに忙しくとも、クルクルローラーを片手に持って歩き回らずにはいられないのである。そうしているうちに、他にも掃除をしなければいけない場所を連鎖的に発見し、そうなるとそのままにはしておけず社員たちを駆り出して、自分が納得するまで掃除をしてしまう。
付き合いさせられる社員の方はさぞかし大変であろうと思う。
特に側近の取締役たちは、気の休まる日が無いのではないかとさえ思う。(感謝しています)
掃除だけに限らず、「何か」が気になり出したらそれを解決するまで気が納まらず、明日までに返信をしなければいけない書類の山に追われている時でも、書類に手がつけられない。
もちろん明日までに書類を仕上げるのは大前提で、それより先に気になる問題を解決し終えて、そこから書類に取り掛かるものだから、仕事が終わったのは明け方だった・・・なんてこともよくある。
計画の瑕疵に気が付くと、例えその瑕疵がほんの些細な事でも、その解決策を見つけられるまで気になって気になって眠れなくなる。
気になることを後回しに出来ないこの性質は、精神的にも肉体的も苦しくて、自分自身でもほとほと嫌になる。
・・・と、このような話を友人にしたところ、
「優先順位1位は何か?と考えるようにしたらどうだ?」と言われた。
しかし私にとって、大きな計画を共なった事業も、目の前の書類も、玄関の草抜きも、どれも優先順位1位なのである。
「些細な瑕疵や、今すぐする必要のない掃除にこだわって、そこばかりに神経が行ってしまうと、木を見て森を見ずにならないか?」
と言われたが、『大事は小事より起こる』という「ことわざ」もあるように、小さな事でも気が付いた時にスグ対処せず後回しを繰り返していれば大きなことへ影響するかもしれない・・・と思うと、何も後回しに出来ず、結局は同時進行で時間に追われながら全部ヤルしかない・・・となるのである。
そう嘆くと友人は
「どうしようもないな。体を壊すなよ」と呆れて笑ったが、
よくよく考えてみると、体に無理をしてでも「優先順位 全部1位」を続けてくることが出来たのは、今まで健康であったからだ・・・とハッと気が付いた。
そしてこの性質をすぐには変えることが出来なくても、そろそろ「健康」だけは優先順位1位に考えようと思う気持ちになった。
以前にも書いたが、徳川家康が江戸幕府300年の礎を築くことが出来たのは、家康が健康に気を使う人物で長寿であったということが一因として否めない。
長く健康に生きれば、そのぶん多くの時間が手に入る。
多くの時間が手に入れば、その分やりたいことが出来る。
今年度4月から丸竹は「第二の創業」と位置付けてスタートを切ったばかりである。そのことから考えても、経営者である私が健康な精神と体であることが「丸竹100年の礎」になると確信を持った次第である。
ちなみにブログも、書きたいことが同時にいくつも浮かび、どれも後回しに出来ず、ワードを5、6個開けて、それを同時進行で数行ずつ数回に分けて書いている。