神頼みの男?!

私は、時間を見つけては神社仏閣参り・地蔵さま参り・お墓参り等によく出掛けている。

年間を通せば50回くらいは出掛けているであろうか。

そして社内にも、神棚の(天照大神さま・天之御中主神さま・高御産巣日神さま・神産巣日神さま)から始まり、母校の天理王命さま、会社の東西南北を護っていただく四神さま(青竜・白虎・朱雀・玄武)、鬼門さま(巽の金神)、阿弥陀如来さま、えべっさん、観音さま、お不動さま、笑鬼さま、

果ては、なぜかある日突然、会社の外壁に出現した七福神さま(誰かが置いたのであろうか?)や親鸞聖人さま・蓮如上人さま・達磨大師さま・弘法大師さま・天女さま等まで、御鎮座されている。

その他にも、鬼門封じや方違いのお札、風水の縁起物までもが沢山ある。

常に、車やカバンや机の中にもお守り類を入れている。

ありとあらゆる場所に手を合わせる対象が御鎮座されているので、一日に何度も手を合わせている。

また、外出先で道端の道祖神さまや神さま、お地蔵さま等を見つけると手を合わすし、

行者さま、神名流し、托鉢僧の方々に遭遇すれば、一期一会を感じて幾ばくかのお布施をさせて頂いている。

 

そのようなわけで、よく人から

「なぜ神様がこんなに沢山あるのですか?」

「仕事以外に何か宗教活動をされているのですか?」

と質問を受けることがあるので、その答を此処に書いてみようと思う。

 

*1「なぜ神様がこんなに沢山あるのですか?」

私自身が買ったものやお知り合いから頂いたものも数点あるが、ほとんどがご先祖さまの代からのものである。

かと言って、それらが私の持ちものになった訳ではなく、

あの世のご先祖さまのものを、私がお預かりしているだけなので、粗末に扱ったり処分したりなど、勝手放題は出来ない。

それは先祖からの名前や土地に関しても同じ事が言えると思う。

 

*2「仕事以外に何か宗教活動をされているのですか?」

私の人生の本分は、あくまでも会社経営者である。

いっさいの宗教活動はしていない。

 

*3「お墓参りに、よく行きますか?」

頻繁に行く。

今この世に私が存在しているのは、そこに眠るご先祖さま達のお陰である。

感謝の気持ちから、自然と足が向く。

 

 

自分が綴ったものを冒頭から読み返してみると、いかにも神頼みの男のようで恥ずかしくなってしまうが、実は手を合わせている間は、ほとんどの時が頭の中は『無』である。

それ以外ならば『感謝!!』と一言述べるか、私や私の周囲の人たちの『概念としての幸せ』を祈るぐらいである。

 

以前にも書いたように、万事を尽くしてからでなければ幸運は来ないと考えている。

だから努力ナシに幸運を期待するような事はしない。

しかし万事を尽くしていても、不運に見舞われることはある。

物心ついた頃から、母の病死を日ごと夜ごと怖れていた私の心には、不可抗力や自然的要因に対する根深い不安が棲み付いており、自分でも意識しないまま、その怖れから所構わず神や仏に手を合わせてしまっているのだろうか?


・・・と心の内を分析してみた次第である。