人材 人財 人在 人罪

新年、明けましておめでとうございます。

旧年中、公私ともに賜りました御厚情に深謝申し上げますと共に、本年も変わらぬご愛顧の程、重ねてお願い申し上げる次第であります。

 

さて企業運営の要諦は「人、金、モノ」と言われている。
「人」の字が最初にあるように、やはり「人」が企業の命運や永続性を左右する一番の大きな要素であることに間違いはない。そこで今年の初ブログということもあり、今回は企業運営の要諦の第一義である「人」に焦点をあてて考察してみたい。

 

先般、ビジネス雑誌に「人材 人財 人在 人罪」というものが載っていた。

うろ覚えだが書き記してみると
・人材・・・きちんと仕事が出来る人。これから成長する可能性のある人。
・人財・・・会社の宝のような人。自ら考え行動する人。周りを成長させてくれる人。
・人在・・・なんとなく仕事をしている人。成長意欲がない人。自ら動かない人。
・人罪・・・愚痴を言ったり、規則違反をしたり、周りに悪影響を与える人。会社の足を引っ張る人。

 

ここに一つ、私のオリジナルの「じんざい」を付け足すとしたら「人戝」だ。
辞書で調べると、「戝」は「賊」の異体字で音読みは「ゾク」で「盗むこと」と書いてある。
・人戝・・・上司の技術やノウハウを盗める人。
柔道の稽古の中ででも「教えてもらおうとするのではなくて、目で見て、自分の頭で考えて、技を盗め!」とよく叱られた。

 

以前にも書いたが私の信念は、「社長自ら先頭に立って仕事をさせて頂く!」である。
だから私の背中を見て、そこから色んなものを盗んでほしいと願っている。
しかし背中ばかりを見せられていては、意欲が下がってしまう時もあるだろう。
だから顔を突き合わせコミュニケーションをとり、信頼し、仕事を任せ、結果が出たらしっかり評価する事も平行して重要だと感じている。


最後に私が人材教育の規範としている格言を紹介する。

やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、 ほめてやらねば人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。

上記の格言は、日本海軍 連合艦隊司令官 山本五十六元帥のお言葉である。
この言葉の中には人材教育のすべてが詰まっていると私は常々に考え、机の正面に貼り付けて、日々社員に接するときの規範としている。