現在、三谷幸喜監督の映画「清須会議」が、巷で話題になっている。
何度も書いているが、私は子供のころから日本史、その中でも特に戦国時代が大好きだ。
それ故この作品は見逃せない!
ところで私が初めて歴史に触れたのは、たぶん小学1~2年生頃にNHKの人形劇で見た南総里美八犬伝だったと思う。子供の頭なので難しい部分は理解出来なかったが、ただ単純に八犬士を「カッコいい」と感じていた。
小学5年生の時、日本史の教科書に戦国武将が登場した以降は、私のヒーローは戦国武将達になった。
歴史に本格的に興味を持ち始めたのは、その頃からである。
高校生の頃には、柔道の試合の度に自分を戦国武将に置き換えて、気持ちを奮い立たせていた。(→コチラ)
そして社会に出て独立してからは、歴史本をビジネス本として読むようになった。
リーダーの姿や組織作り、戦略や戦術、外交術、内政などは企業運営の参考になるものが実に多い。
さて清須会議に話題を戻そう。
これまでの日本史は全て「戦」の勝敗が歴史を動かしていた。
そんな中、初めて「会議」により歴史が動いた、それが「清須会議」である。
もちろんただ純粋に話し合いが行われた訳もなく、会議が始まるまでには「根回し」があり、智謀、策謀が渦巻いた激烈なる頭脳戦があった。
この会議での勝利を足掛かりに、秀吉は「天下統一」への道を切り開いて行くのだから、歴史好きの私としては、この会議がどのように描かれているのか楽しみで仕方ない。
ところで秀吉は「戦わずして勝つ」事が多かった。
有名なところでは高松城の水攻めや鳥取城の兵糧攻めなどがある。和睦で勝った戦も多かった。秀吉は、もともとお百姓の出身である為、あまり戦は好まなかったようだ。今でいうところの草食系男子であったのだろうか?(笑)
冗談はさておき、「戦に勝つよりも戦わずに勝つことの方が上策」という考えの武将だったのだろう。
どんな強い者も戦えば互いに消耗したり怪我したりする。無用な戦は避けたいものである。
ちなみに講道館柔道には「自他融和共栄」という理念がある。
これは「戦わずして勝つ」よりも、もう一段掘り下げたもので「勝つ」のが目的ではなく「共栄」が目的である。
次回は、この事について書こうと思う。