私は仕事を翌日に持ち越すことが、嫌いだ。
その日の仕事を翌日に持ち越すと、「怠惰な自分」に「経営者である自分」が負けたような気分になる。
終業時間が「仕事の終わり」ではなく、夜中の1時2時になろうともその日するべき仕事を全て終えた時が「仕事の終わり」だと私は思っている。
もちろん社員たちには労働基準法が適用されるので、そんな理不尽な事は要求しないが、私は社長であるが故、終わりでないことも終わらせてしまうことが出来る危険性がある。
だから自分を律する為にも、その日の仕事はその日に終わらせる事を自分に課している。
そんな風に生活していると、仕事と睡眠以外の事は何もしてないような気分になって焦燥感に駆られるのだが、それは私以外にも多くの人が感じている事だろう。
昔に比べて現代は様々な技術革新に伴い進歩した結果、非常にやることが増え、現代の社会は多忙になったと思う。
しかし、この忙しい現代社会において時間をいかに有効に使うかが、人生を成功に導くかどうかの決め手になると言っても過言ではないと思う。
まさにことわざ通り「時は金なり」である。
ところで私が仕事と睡眠の次に時間を多く費やしているのは読書である。
私は高校時代に柔道を頑張りすぎて、授業中は寝て過ごしたので(笑)、その反動もあってか、知識に対する欲が人より高いと思う。
会社を繁栄させ、100年先にも続いているような長期安定経営を実現させる為には、もっともっと多くの知識を吸収し、色んな事に精通しなければならないと考え、出来るだけ読書をするように心掛けている。
ある本の中に書いてあったアメリカの哲学者の言葉に、「毎日一時間、学習(読書を指す)するだけで、一年たてば彼はその専門家になれる」という言葉があった。
一日にたとえ一時間でもいいから毎日、自分にプラスになる知識を吸収しようとする努力は、人を成長させるであろう。
毎日忙しいとはいうものの、無駄に過ごしている時間はだれしも絶対にあるはずである。
無駄に過ごす時間が多ければ多いほど、平凡に人生は終わってしまうのではないだろうか。
私は自分自身の人生を平凡には終わらせたくないと考えている。
けれども何もしたくない気持ちになる時もあり、そんな時にはこの言葉を思い出す事にしている。
「明日死ぬと思って生きなさい。永遠に生きると思って学びなさい。」
マハトマ・ガンジーの言葉である。