天下人に学ぶ

いきなりだが徳川家康が天下を取れたのは、家康が信長や秀吉よりも長生きであったからだ、と私は思っている。

もちろんそれ以外の要因があったのは言うまでもないが。

 

日本人の平均寿命が35歳の時に家康は75才まで生きたそうだから、抜群の長寿だ。
家康は運に恵まれていたから、長寿を手に入れることが出来たのか?と言えばそうではない。
実は家康は非常に健康に気を使っていたようで、医薬の勉強を熱心にしたり、当時最先端の薬をいろいろと取り寄せたり、足腰の鍛錬はもちろんのこと、驚いたことにダイエットまでしていたそうだ。


そのように健康の追求をした結果が、人並みはずれた長寿だったのだろう。
家康は健康に長生きしたからこそ、沢山の時間を手に入れ、多くのことを実現して来た。

 

時間というものは、皆に平等に与えられているようでいて、実はそうではないかもしれない。
人より長く健康に生きれば、そのぶん多くの時間が手に入る。
多くの時間が手に入れば、その分やりたいことが出来る。

 

私は長年、仕事の忙しさを言い訳に必要最低限の健康管理しかして来なかった。
ずっと勧められていた人間ドックも「時間がない!」と断っていた。
自分の体を懸念しつつも、健康管理の優先順位をいつも後回しにしていた。


けれども最近思うのだ。
健康管理こそ最重要の仕事なのではないかと。
長期的な観点で考えれば、社長である私が健康な身体・健全な精神で居ることが、今目の前にある仕事を片付けるよりも、会社の為、社員の為、延いてはお得意先の為になるのではないかと。

そう思い、仕事の手を止めて時間を無理やりにでも作って、一昨年より4ヶ月に1度の徹底的なドック検査を受けている。


先生によれば、真面目に検査に通って健康管理をすれば、あと30年は寿命を保証してくれるらしい。
まだまだやれるぞ!だから皆、安心して俺について来てくれよ!と胸を張ると
「家康に見習ってダイエットもして下さいよ」と社員から返ってきた。